不妊検査の多くは保険適用で数千円〜数万円で受けられます。夫婦4.4組に1組が不妊検査・治療を経験している今、原因を早期に把握することが治療の選択肢を広げます。東京都では検査費用への助成金もあります。
①不妊検査の費用:まず全体像を把握しよう
結論:不妊検査の費用は、女性の基本検査で約1〜3万円、男性の精液検査で約1,000〜5,000円が目安です。検査の種類・保険適用の有無によって異なります。
💡 不妊検査と不妊治療は別物です
不妊検査は「妊娠しにくい原因を調べるための検査」で、治療とは別に行います。検査の結果によって、タイミング法から始めるか・人工授精に進むか・体外受精が必要かなどの治療方針が決まります。まず検査を受けることが治療の出発点です。
②女性・男性それぞれの検査内容と費用
- 経腟超音波検査:子宮・卵巣の状態確認(保険適用)
- 血液検査(ホルモン):FSH・LH・PRL・E2・P等(保険適用)
- クラミジア検査:クラミジア抗原・抗体(保険適用)
- AMH検査:卵巣予備能の確認(一部自費)
- 子宮卵管造影検査(HSG):卵管の通過性確認(保険適用)
- 感染症検査:B型・C型肝炎・HIV・梅毒(自費の場合も)
- 抗精子抗体検査:自費・約8,000円
- 精液検査:精子数・運動率・形態等(保険適用)
- 血液検査(ホルモン):テストステロン・FSH・LH等(保険適用)
- 超音波検査:精巣・精索の確認(保険適用)
- 感染症検査:B型・C型肝炎・HIV・梅毒(自費の場合も)
- 染色体検査:必要に応じて(保険適用の場合あり)
- 精子凍結:選定療養・自費約22,000〜27,500円/1年
主な検査と費用の詳細一覧
| 検査名 | 対象 | 費用目安(3割負担) | 保険 |
|---|---|---|---|
| 経腟超音波検査 | 女性 | 数百〜1,000円程度 | ✅ 保険適用 |
| 血液検査(ホルモン) | 女性 | 1,000〜3,000円程度 | ✅ 保険適用 |
| クラミジア検査 | 女性 | 抗原1,130円・抗体1,150円 | ✅ 保険適用 |
| AMH検査(卵巣予備能) | 女性 | 約3,000〜8,000円 | △ 一部自費 |
| 子宮卵管造影検査(HSG) | 女性 | 約5,000〜15,000円 | ✅ 保険適用 |
| 感染症検査(4項目) | 男女 | 自費:約5,000円 | △ 自費の場合多い |
| 抗精子抗体検査 | 女性 | 約8,000円 | ❌ 自費 |
| 精液検査 | 男性 | 約1,000〜2,000円 | ✅ 保険適用 |
| 男性ホルモン検査 | 男性 | 約1,000〜3,000円 | ✅ 保険適用 |
不妊検査の中には、目的や実施タイミングによって保険適用になるものとならないものが混在します。事前にクリニックに「保険適用になる検査と自費になる検査はどれか」を確認しておくと安心です。
③不妊検査の流れ(初診〜結果まで)
結論:不妊検査は初診から約1〜2か月で一通りの結果が出ます。月経周期に合わせた検査があるため、複数回の通院が必要です。
月経開始直後(5日目以内)に初診を受けると、ホルモン検査・超音波検査がスムーズに行えます。問診では月経周期・妊活歴・既往歴などを確認します。
- 費用目安:約3,000〜8,000円(初診料込み)
- 夫婦で一緒に来院すると男性の精液検査も同日に実施できる
月経終了後〜排卵前(周期10〜12日頃)に子宮卵管造影検査(HSG)を実施します。排卵日前後には超音波で卵胞の発育・排卵を確認します。
- 子宮卵管造影検査:卵管の通過性を確認(重要な検査)
- 検査後は卵管が通りやすくなり妊娠しやすくなることも
排卵後(高温期)に血液検査でプロゲステロン(黄体ホルモン)値を確認します。黄体機能不全があると着床に影響することがあります。
禁欲2〜5日後に精液を採取して提出します。院内採取または自宅採取(持参)が可能です。精子の数・運動率・形態などを分析します。
- 費用:約1,000〜2,000円(保険適用)
- 結果は当日または数日後に判明
- 1回の検査では判断が難しい場合は再検査することも
全ての検査結果が揃った後、医師から検査結果の説明と今後の治療方針の提案があります。タイミング法・人工授精・体外受精のどれから始めるかを夫婦で相談して決定します。
④東京都の不妊検査助成金制度(2026年最新)
結論:東京都では夫婦の不妊検査費用に最大5万円の助成金があります。検査を受ける前に申請要件を確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 助成上限額 | 夫婦合わせて最大5万円 |
| 対象者 | 法律婚または事実婚の夫婦、都内在住 |
| 年齢条件 | 妻の年齢が検査開始時に43歳未満 |
| 対象となる検査 | 医師が必要と認めた不妊検査(保険適用外の検査を含む) |
| 申請先 | 東京都または各市区町村の窓口 |
| 申請タイミング | 検査終了後に申請(事後申請) |
✅ 他の都道府県・市区町村にも独自の助成制度があります
東京都以外にも、各都道府県・市区町村が独自の不妊検査助成金を設けているケースがあります。お住まいの自治体の窓口やホームページで確認してみましょう。
⑤よくある質問(FAQ)
まとめ|不妊検査は妊活の第一歩。早めに受けて原因を把握しよう
- ✓女性の基本検査費用は約1〜3万円(1〜2か月分)が目安
- ✓男性の精液検査は約1,000〜2,000円(保険適用)で受けられる
- ✓検査の多くは保険適用だが、AMH・抗精子抗体・感染症検査などは自費の場合も
- ✓初診から結果まで約1〜2か月・月経周期に合わせた複数回の通院が必要
- ✓東京都では不妊検査費用に最大5万円の助成金がある(他の自治体も要確認)
- ✓子宮卵管造影検査は検査後に自然妊娠率が上がることもある
- ✓不妊検査の費用は医療費控除の対象。領収書を保管しておこう
不妊検査は妊娠への第一歩です。「まだ様子を見ようかな」と思いがちですが、特に35歳以上の方は早めに受診することで治療の選択肢が広がります。夫婦ふたりで一緒に受診することが、治療をスムーズに進めるコツです。



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